福祉関係の人材派遣・育成を手掛けるニッソーネットが、11月11日の「介護の日」にちなんだアンケート調査の結果を公表した。毎年実施される調査も3回目を迎え、今年は同社の介護派遣スタッフ580名が回答を寄せた。「介護の日を知っている」と回答したスタッフはこれまで3割程度だったが、今年は4割と認知度が一歩進んだ。
5つの質問の中で新政権になった事で今後介護の現場が改善されると思うか、たずねたところ、90%以上が「いいえ」と回答し期待薄が如実に表れた。同社は、民主党がマニフェスト(政権公約)に掲げた介護職賃金の月額4万円アップに現実味がないことが影響しているとみている。
また、「介護ロボットが導入できたら、一番任せたい仕事は?」の質問では、腰に負担のかかる「車いすへの移乗介助」17%(47 名)がトップにあがった。続く回答も「シーツ交換」「ベッドからの起き上がり」「入浴介助」などの腰痛の原因になる身体介護が多数を占めた。介助に時間がかかる食事介助は最下位になり、誤嚥を恐れてロボットには頼れないと考える人が多いことがわかった。
「介護してみたい芸能人」をたずねたところ、任意回答した57名の介護職の人気ナンバーワンは90 歳を過ぎても現役女優として活躍している森光子さんだった。2位は明石家さんまさん(4 名)、3位に黒柳徹子さんと続き、少数意見では、菅井きんさん、里見幸太郎さん、菅原文太さんなどの名前もあがった。
■取材協力
・株式会社ニッソーネット