総務省消防庁は3日、6月25日から7月1日までの1週間に熱中症で救急搬送された人の数が3473人に上り、前週(6月18-24日)の5.2倍だったとする速報値を発表した。高齢者の搬送者数は全体の53.2%に当たる1848人で、前週から6倍近くに増えた。
都道府県別では、埼玉が334人で最も多く、以下は東京(278人)、大阪(248人)などと続き、福島、大阪、兵庫で計3人が死亡した。発生場所の38.1%は、「住居」(庭やベランダを含む)だった。
5月の搬送者数は前年同月よりも974人少ない2427人だったが、4月30日から7月1日までの搬送者数(速報値)は8488人で、前年(5月1日から7月1日)よりも1133人多い。
消防庁の担当者は、「特に高齢者の方は、暑さを感じにくく、室内でも熱中症になることもあるので十分注意してほしい」と呼び掛けている。