70歳から74歳の人に発行される国民健康保険の保険証と、高齢受給者証(高齢者証)は、なるべく1枚にまとめて交付して―。総務省行政評価局は13日、保険証と高齢者証を別々に配っている自治体がある点について、両者の交付の一体化を進めるよう、厚生労働省に要請した。
国民健康保険の保険証と高齢者証を一体化して交付するか、別々に交付するかについては、市区町村の判断に委ねられている。
この制度については、総務省に「別々に交付されると携帯に不便」とする相談が寄せられていた。さらに、保険証と高齢者証を一体化して交付したことで、発行や郵送などの経費の削減を実現した自治体もあることから、総務省では厚労省に対し、一体化を推進するための取り組みを進めるよう要請した。具体的には取り組みを推進するため、「都道府県や市区町村における一体化の推進状況」や「都道府県による市区町村への一体化に関する支援策」を把握し、地方自治体体に提供することを求めている。