来月に創設される介護医療院について国民に広く知ってもらうと、厚生労働省は18日まで、ポスターやパンフレットなどで使用するためのロゴマークを募集している。デザインは、図と文字を組み合わせたもので、医療と介護を一体的に提供するという施設の趣旨に沿っていることなどが条件となる。
介護医療院は、昨年5月の介護保険法の改正によって創設が決まった。団塊の世代が全員75歳以上を迎える2025年に向け、高齢者が住み慣れた場所で暮らし続けるという「地域包括ケアシステム」の趣旨を踏まえ、日常的な医学管理やターミナルケアといった医療機能と住まいとしての機能を併せ持つ。特に、6年後に廃止される介護療養病床からの転換が想定されている。
募集するデザインについて厚労省は、▽医療機能と「生活施設」としての機能を兼ね備えることを踏まえている▽医療と介護を一体的に提供するという施設の趣旨に沿っている▽一般国民や介護医療院の利用者、職員が親しみやすく、ポジティブなイメージを持つ―ことなどを挙げている。
一人で複数の作品の応募も可能で、提出は18日午後6時までに電子メールで行う。結果は、厚労省のホームページなどで発表される予定。