日本慢性期医療協会(日慢協)は4月、内部組織の一つとして「日本介護医療院協会」を設立する。会長には、日慢協の江澤和彦理事が就任。同月2日には、東京都内で設立記念シンポジウムを開く。
会見で抱負を語る江澤氏
このほど開いた定例記者会見で江澤氏は、「介護医療院は、住まいと生活、医療を下支えするニューモデルとして創設された。シンポジウムでは事業者と共に、理念や役割などを模索していきたい。そのことによって、健全な介護医療院が成立することを願っている」と抱負を語った。
介護医療院は、昨年の介護保険法の改正に伴い、4月に誕生する新たな施設。6年後に廃止される介護療養病床や医療療養病床(看護配置25対1)の受け皿の意味合いが強いが、介護療養病床の転換先として先行して設置された転換型老健などからの転換も想定されている。
医療の制度上では「住まい」として位置付けられるため、4月の診療報酬改定では、急性期病院などの要件となっている退院先の評価の対象となる。