独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、12月22日、照明器具が関係する火災について注意喚起を行った。
それによると、照明器具に関係する製品事故件数は2011年~2015年度までの5年間に合計420件発生し、うち160件が火災を伴う事故だった。事故には、約29年間使用した蛍光灯照明をつけたまま就寝し、火災が発生した事例(2015年、90歳以上の女性宅)、白熱灯照明にかぶさった洗濯物が発火した事例(2014年、年齢不詳)などがある。
同機構では、蛍光灯照明を長期間使用すると器具の安定器が経年劣化し、破損や発火などのおそれがあるので、10年以上使用している蛍光灯照明は販売店などに依頼して異常がないか確認することを推奨。白熱灯については、11月に東京のイベントで木製の展示物に白熱電球の投光器を使用したことで火災が発生し、死者が出る痛ましい事故があったことからも、白熱灯照明は高熱になることを意識し、周囲に燃えやすい物がないか確認することを求めている。
◎製品評価技術基盤機構 プレスリリース
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2016fy/prs161222.html