長崎大学大学院工学研究科の小林透教授は、高齢者が人型ロボットに話かけるだけで、LINEを利用する若年者と双方向のコミュニケーションができる「ソーシャルメディア仲介ロボット」を開発した。
このシステムは、たとえば地域のケアマネジャーが「薬の数と種類をまちがえないで飲んでね!」とLINEでメッセージを送ると、高齢者宅のロボットが音声でそのメッセージを通知。それに対して、「了解!きちんと飲むよ」とロボットに話かけると、その際に撮影された高齢者の静止画と音声、およびテキストに変換されたメッセージがLINEを通してケアマネジャーに通知することができる。
また、高齢者が「新鮮なみかんとキャベツを届けて!」とロボットに話かけると、その静止画と音声、およびテキストに変換されたメッセージがLINEを通して宅配スーパーに通知される。
これまでの見守りシステムは、高齢者が自宅で使用する家電の利用状況といった、安否確認を目的としたシステムが主流であったが、今回開発したロボットは双方向のコミュニケーションに対応することで、高齢者の積極的な社会参画を促すことを狙ったものとなる。
◎長崎大学
http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/about/info/news/news2233.html