厚生労働省は11月17日、「平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」を公表した。
本調査は、統計法に基づく基幹統計「賃金構造基本統計」の作成を目的とする統計調査であり、主要産業に雇用される労働者について、その賃金の実態を労働者の雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別等に明らかにしたもの。なお、そのうちの初任給の結果を取りまとめたものである。全国を対象に、2016年6月末日現在(初任給額については、6月1日から6月30日までの期間)の状況について同年7月に調査を実施した。
主な産業について初任給を学歴別にみると、大学卒では、男性は「建設業」(213.2千円)、女性は「情報通信業」(210.9千円)が最も高くなっている。一方、最も低い産業は、男性は「宿泊業・飲食サービス業」(194.1千円)、女性は「運輸業・郵便業」(185.2千円)となった。
また、高校卒では、男性は「情報通信業」(172.4千円)、女性は「生活関連サービス業・娯楽業」(164.7千円)が最も高くなっている。一方、最も低い産業は、男性は「医療・福祉」(148.2千円)、女性は「金融業・保険業」(150.6千円)という結果に。
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初任給については、10人以上の常用労働者を雇用する民営事業所の客体(65,881事業所)のうち、有効回答を得た事業所(49,783事業所)の中で新規学卒者を採用した事業所(15,765事業所)から、初任給が確定した事業所(15,308事業所)について集計した。
厚生労働省 平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/16/index.html