今年5月から9月までに全国で熱中症により救急搬送された人の数は、昨年より1割ほど少ない5万412人だったことがわかった。ただ、西日本や沖縄・奄美では、6〜8月の平均気温が高かったことを背景に、昨年より救急搬送人員数が増加した。10月12日、総務省消防庁の調べで明らかになった。
救急搬送された人のうち、65歳以上の高齢者は2万5,228人で、50.0%を占めた。次に多かったのは、成人(18歳以上65歳未満)1万8,150人(36.0%)で、以降、少年(7歳以上18歳未満) 6,548人(13.0%)、乳幼児(生後28日以上7歳未満)482 人(1.0%)と続いた。
傷病の程度は、軽症が最も多く3万2,696 人(64.9%)で、次いで中等症1万6,242人(32.2%)、重症981人(1.9%)、死亡59人(0.1%)の順だった。
都道府県別人口10万人当たりの救急搬送人員数は、熊本県が最も多く91.22 人で、次いで鹿児島県86.00人、岡山県 76.27人、沖縄県74.68人、佐賀県70.81人の順で、西日本に集中した。
◎消防庁 報道資料
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h28/10/281012_houdou_2.pdf