介護を受けている人の3割以上は、自分でおしりをふきとることができないことが、排便介護ロボットを開発・製造する岡田製作所のアンケートによりわかった。
アンケートは、家庭や施設、病院で介護を行なっている人454名を対象にインターネットで実施。
それによると、介護されている人が大便後に「自分自身でおしりがふきとれる」と回答したのは、全体の53.3%。「自分でふきとれず、介助者が腰をもちあげるなどしてふいている」が30.2%、「自分でふきとれないので温水洗浄便座で洗浄後、乾燥させる」が6.2%だった。
介助者がおしりをふくことについて感じていることを訊ねたところ、「精神的に抵抗感がある」が59.7%(「大いに感じる」「多少感じる」の合計)、「体力的に困難を感じる」が56.6%(「大いに感じる」「多少感じる」の合計)、「介護されている人に抵抗感がある(であろう)」が54.6%(「大いに感じる」「多少感じる」の合計)だった。
これらの結果から、同社では、おしりをふきとるロボット機器が介護現場で一定のニーズがあると判断。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による2015年度「ロボット介護機器開発・導入促進事業(開発補助事業)」の支援を受け、ポータブル便座タイプのおしりふきとりロボットを開発した。
同機器は、国際福祉機器展2016(10月12日~14日、東京ビッグサイト)、ホスペックジャパン(10月26日~28日、東京ビッグサイト)に出展され、開発状況について公表される予定だ。
◎岡田製作所 プレスリリース
http://robot-benza.com/archives/873