幼少期の経済状況と死亡リスクの関連 経済状況低い人ほど死亡率は低下―医科歯科大

子ども期の経済状況が低かった人は、高かった人と比べ、高齢期の死亡率が統計学的に低くなることが、東京医科歯科大学の藤原武男教授らの研究で明らかになった。男性にのみ見られる傾向で、経済状況が低かった人では、死亡率が約3割低いという。


(イメージ)

研究グループは、介助がいらない65歳以上の高齢者15,449名(男性7,143名、女性8,306名)を3年間追跡し、子ども期の生活環境と死亡との関連について分析した。
子ども期の生活環境は、「あなたが15歳当時の生活程度は、世間一般からみて次のどれに入ると思いますか」という質問を用い、「上」「中の上」「中の中」「中の下」「下」の5つの選択肢を用意。「上」または「中の上」を上、「中の中」を中、「中の下」または「下」を下として3群に分けた。
その結果、男性では、子ども期の経済状況が低い人ほど死亡率が低く、最も高かった人に比べて、最も低かった人は死亡リスクが36%低いことが示され、子ども期の生活環境が高齢期の死亡率にも影響する可能性があることがわかった。一方、女性では、子ども期の経済状況の影響は見られなかった。

研究具グループは、子ども期の経済状況が低かった人のほうがむしろ死亡リスクが低い理由について、①子ども期の経済状況が低い人は高齢になる前に死亡しており、強い人だけが生き残っている可能性があること、②子ども期の経済状況が低いほうが丁稚奉公などにより身体活動量が多く肉体的に強くなった可能性があること、③サルでは示されているように、子ども期の経済状況が低い人はカロリー摂取が抑えられていたことによって寿命が延長している可能性があることなどが考えられると指摘している。
また、今後、高齢期の健康を考えるうえでは、大人や高齢期になってからの環境だけでなく子ども期の環境の影響も考慮することが重要だと締めくくっている。

◎日本老年学的評価研究(JAGES)プレスリリース
http://ur0.link/xxGX

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