NTTアイティ、NTT東日本、およびエーザイの3社は、「地域包括ケア」の実現に向けて、医療・介護における多職種連携事業を7月11日より本格的に開始した。
NTTアイティが開発した「ひかりワンチームSP」と呼ばれるクラウド型多職種連携サービスを活用して、患者のケア目標や方針、日々の医療・介護・生活情報を、医療・介護従事者と家族が一体となって共有する。
「ひかりワンチームSP」には、患者ごとのモニタリング項目を日々チェックできる機能や、各メンバーの日々の活動状況がわかる機能、チームで決めたケアの方針や対応策を常に表示・確認できる機能などを搭載。多職種チームが一体となってケアにあたれる体制をサポートする。
この仕組みを構築した背景には、NTT東日本とエーザイが、品川区の多職種連携研究会「品川 Dementiaネットワーク研究会」の協力を得て行った、ICTパイロットシステムのトライアルがある。
パイロットシステムを用いた患者のフォローアップにより、日常生活動作の向上および要介護度の改善が観察されるなどの事例が認められたほか、全国16ヵ所で行ったトライアルでも有用性が認められた。
これらの成果・ノウハウを生かし、今回、本格的に多職種連携事業を展開するに至った。
NTT東日本は最適な通信サービスの提供、エーザイはケア目標の設定や課題抽出について話し合う症例検討会のアレンジなどで本事業に関与する。
◎エヌ・ティ・ティ アイティ プレスリリース
http://www.ntt-it.co.jp/press/2016/0711/