2015年度に、認知症とその疑いによって行方不明となった人の数は1万2,208人で、統計を取り始めた2012年以降最多となったことがわかった。警察庁が6月16日に発表した。
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2015年度に警察が届け出を受理した行方不明者は8万2,035人。2014年の8万1,193人より微増で、近年は8万人台前半で推移している。
その中で、増加が目立つのが高齢の行方不明者だ。70代が8,558人(10.4%)、80歳以上が8,123人(9.9%)で、70歳以上の構成比20.3%は、2013年以降年々増加している。
原因・動機別で、その他を除いて最も割合が多かったのが疾病関係22.4%(18,395人)で、そのうち認知症またはその疑いによるものは14.9%だった。「認知症またはその疑い」は、行方不明者届け受理時に届け出人からその旨の申し出のあった人を計上している。
◎警察庁 報道発表資料
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/H27yukuehumeisha.pdf