バスクリンは、5月2日、大人のおむつかぶれに入浴剤の使用が効果的との研究成果を報告した。研究は、大牟田病院と共同で行った。
同社では、2009年にビタミンB6、イソプロピルメチルフェノール、ホホバ油などを配合した入浴液が、乳児のおむつかぶれの予防・改善に効果があることを報告している。今回、同種の入浴剤を用いて大人への効果を調べた。
研究は、医師の監督のもと、おむつを使用する入院患者14名を対象に、入浴剤をおむつ交換のたびの清拭剤、入浴のたびの入浴剤として使用し、左右大腿部付け根の鼠径部の角層水分量およびphを測定するとともに、おむつ使用部の赤みやただれの大きさなど外観の度合いについて調べた。
その結果、試験開始7日目から28日目までの使用期間に角層水分量が有意に上昇し、試験が終了したあとの42日目にかけては低下傾向を示した。 また、被験者の主観ではかゆみやカサカサ感が軽減し、肌質を改善する傾向が認められ、使用感では香りが良い、肌がしっとりしたなどの評価が高かった。
これらの結果により、 ビタミンB6などを配合した入浴液を使用し、おむつ部を清潔に保ち、保湿することは大人のおむつかぶれの予防や改善につながると考えられる、としている。研究の結果は、3月に開催された日本薬学会にて報告した。
◎バスクリン ニュースリリース
https://www.bathclin.co.jp/news/2016/0502_1972/