エーザイは、2月15日、臨床検査機器や検査用試薬の開発などを行うシスメックスと、認知症領域に関する新たな診断薬創出に向けた非独占的包括契約を締結したことを発表した。
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アルツハイマー型認知症の診断は、脳画像検査や脳脊髄液検査などにより行われることがあるが、検査施設が少なく、高額な検査費用や患者の身体的負担などが課題とされており、安価で簡便かつ侵襲性が低い診断技術および診断薬開発が求められている。
エーザイは、認知症治療薬「アリセプト」をはじめ、認知症分野の創薬活動などで知られ、シスメックスは、臨床検査領域における専門性やノウハウをはじめ、遺伝子・タンパク・細胞の各レベルにおいて血液中のバイオマーカーの高感度検出に有用な技術を有する。
診断薬の開発は、エーザイの協力のもとシスメックスが行い、承認取得後はシスメックスが全世界で独占的に販売する。エーザイは、開発・市販マイルストンおよび売上高に応じたロイヤリティを受領するとともに、認知症分野の創薬研究・開発に診断薬を活用する予定だ。
両社の技術や知見を活用することで、アルツハイマー型をはじめ認知症の早期診断や治療法の選択などへの貢献が期待される。
◎エーザイ ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201608.html