大阪府堺市の高齢者福祉施設で、1月5日、食中毒が発生した。施設を利用する66歳から101歳までの男女95名に、下痢や嘔吐などの症状がみられたという。
保健所の調査により、患者6名からウェルシュ菌が検出され、施設で提供された食事が原因であると断定された。調理業務は、給食事業者(株式会社南テスティパル)に委託しており、同社は1月12日から14日までの3日間、営業停止の処分を受けた。
発生した食中毒は、5日の夕食が原因とみられる。献立は、米飯、鶏と根菜の煮物、キャベツとツナのソテー、春雨の酢の物、味噌汁、漬物で、202名が摂食。そのうち95名に食中毒症状たみられ、1人が入院した。
ウェルシュ菌は、自然界に広く存在している菌で、スープやカレー、煮物など、大量に調理され、長時間室温に放置された食品に多くみられる。食中毒を起こすと、腹痛や下痢などの症状があらわれる。
食中毒を防ぐには、調理後はすぐに食べること、保管する場合は小分けして速やかに冷却すること、保存しておいた食品は、十分に再加熱し、中心まで熱を通すことが重要だ。
◎堺市 報道提供資料
http://www.city.sakai.lg.jp/shisei/koho/hodo/hodoteikyoshiryo/112_04.files/0112_04.pdf