2014年の救急車の出動件数は598万4,921件で、前年と比べて約6.9万件増えたことが、12月22日、2015年版の「救急・救助の現況」により明らかになった。
搬送人員も前年より5.9万人増えて540万5,917人となり、救急出動件数、搬送人員ともに過去最多。5.3秒に1回の割合で救急出動し、国民の24人に1人が搬送される計算となる。
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救急出動件数を事故種別にみると、「急病」が占める割合は最多の378万1,249件(63.2%)。次いで「一般負傷」の88万4,923件(14.8%)、「交通事故」の51万8,372件(8.7%)と続く。
65歳以上の高齢者が搬送される割合は年々増えており、平成元年は全体に占める高齢者の割合は23.4%であったのが、2014年には55.5%を占めるに至った。
搬送される人のうち、49.4%は軽症で、40.2%が中等症、8.7%が重症。死亡は1.5%だった。軽症が全体の約半数を占めるのはこれまでと同様であるが、重症が減少傾向にある一方、中等症が増加している。
◎消防庁 報道資料
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h27/12/271222_houdou_2.pdf