厚生労働省は、12月17日、2014年の「患者調査」の結果を取りまとめ、公表した。
「患者調査」は、医療施設を利用する患者の状況などを調べるとともに、患者数を推計するもので、3年ごとに実施している。2014年は全国の病院6,402施設、一般診療所5,893施設、歯科診療所1,278施設を抽出し、調査の対象とした。
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調査日に全国の医療施設で受療した推計患者数は、入院131万9,000人、外来723万8,000人だった。入院患者数は2008年から減少、外来患者数は2005年からほぼ横ばいとなっているが、65歳以上の患者数を2011年と2014年とで比較すると、入院は91万4,000人から93万7,000人、外来は333万人から351万人といずれも増加している。
調査日に在宅医療を受けた推計外来患者数は15万6,000人で、そのうち13万7,000人が65歳以上の高齢者だった。在宅医療を受けた患者数は2005年までほぼ横ばいだったが、2008年から増加に転じ、2011年の11万1,000人に対し、2014年は4万5,000人増加している。
在宅医療を行った施設の種類別では、「病院」1万4,000人、「一般診療所」10万2,000人、「歯科診療所」4万1,000人で、在宅医療の種類別では、「往診」3万4,000人、「訪問診療」11万5,000人、「医師・歯科医師以外の訪問」8,000人となっている。
2014年9月中の退院患者について平均在院日数を調べたところ、「病院」33.2日、「一般診療所」17.4日で、病院・一般診療所ともにこの20年間減少し続けている。年齢階級が上がるにしたがい、退院患者の平均在院日数は長くなり、65歳以上の平均在院日数は「病院」42.3日、「診療所」32.1日だった。
◎2014年患者調査の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/dl/kanja.pdf