東京都監察医務院は、東京都内で入浴中に死亡した人が年間1,400人前後にのぼり、その大半が高齢者であることを受け、冬期に増える入浴中の突然死について注意を呼びかけている。
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死因が特定できないなど、東京都監察医務院が死体検案を行った「異状死」のうち、入浴中のもの(病死・溺水)は、2013年度までの10年間に年間平均1,190件発生しており、その88%が65歳以上の高齢者だった。2014年度の速報値では、入浴中の異状死は1,442件に増えており、その中に占める高齢者の割合も増加が見込まれる。
直近5年の月ごとの平均をみると、12月に177.7件、1月に205.9件発生しており、冬の発生が目立つ。
東京都監察医務院では、入浴中の突然死を防ぐために、○飲酒後、精神安定剤・睡眠薬などの服用後の入浴は控える○心筋梗塞、高血圧症、脳血管疾患など持病のある人は注意する○体調不良時の入浴は避ける○脱衣場、浴室内の適切な温度調節を行う○熱い湯や長風呂は危険が増すので注意が必要とし、とくに高齢者やその家族などに注意を呼びかけている。
◎東京都監察医務院 入浴中の死亡者数の推移(入浴中の死亡を防ぐための留意事項)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/oshirase/nyuyokuchu.html