65歳まで安定して働けるよう、定年制の廃止や定年の引上げなどの措置(高年齢者雇用確保措置)を実施している企業は、中小企業(従業員31人~300人)で99.1%、大企業(同301人以上)では99.9%に達することが、厚生労働省の調査により明らかになった。
雇用状況を報告した、従業員31人以上の企業約15万社の状況をまとめた。
実施済企業のうち、定年制を廃止した企業が2.6%、定年を引上げた企業が15.7%、希望に応じ再雇用する制度を設けた企業が81.7%であった。
また、希望者全員が65歳以上まで働ける企業は108,086社で、全体の72.5%を占めた。企業規模別にみると、中小企業の74.8%、大企業の52.7%にみられた。
70歳以上まで働ける企業については、29,951社と全体の20.1%を占め、中小企業の21.0%、大企業の12.7%であった。
いずれも中小企業での取り組みが進んでいるようだ。
厚生労働省は、雇用確保措置が未実施であった1,251社について、都道府県労働局やハローワークを通じ、計画的かつ重点的な個別指導を実施し、早期解消を図るよう働きかけるという。
◎厚生労働省 平成27年「高年齢者の雇用状況」集計結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000101253.html