中央法規出版から今月、『よくわかる高齢者の認知症とうつ病―正しい理解と適切なケア』が刊行された。著者は、認知症ケアの第一人者である長谷川和夫氏と、息子で精神科医の長谷川洋氏。
高齢者に多い認知症とうつ病は、見分けが難しいうえに、一方が原因でもう一方を引き起こすという密接な関係にありながら、適切な治療や対応はそれぞれ異なる。
本書では、2名の著者が、それぞれの病気の特徴と見分け方、診断と治療、困った行動への対応やケアのコツ、認知症とうつ病を併せ持った方への対応などについてわかりやすく解説している。
また、「医療費はどのくらいかかるのか」「何科を受診すればよいのか」といった家族・介護職からのQ&Aも収載。
本人や家族、介護職が「知りたいこと」と、専門医として伝えたい「ケアにおいて大切なこと」が一冊にまとめられている。
専門の異なる医師が「認知症とうつ病との違い」について同時に解説する書籍は珍しい。認知症ケアについて理解を深めたい方は手にとってみてはどうだろうか。
価格は2,160円(税込)。A5判で256ページ。
◎中央法規出版
http://www.chuohoki.co.jp/