NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会は4月27日、病院・介護施設等へファイナンシャル・プランナーを派遣し、お金の相談にのる「金融コンシェルジュ」の実施報告を行った。
2014年度は、関西地区の2病院のほか、神奈川県の介護付き有料老人ホームや全国有料老人ホーム協会主催のイベントにファイナンシャル・プランナーを派遣。全体で42件の相談に応じた。
前年度は25%程度だった60代以上の相談者が、2014年度はおよそ60%を占めた。2014年度から派遣対象に介護施設も加えたことから、高年齢者の相談割合が増えたとみている。
全体の相談内容は、「相続・贈与」(22.2%)が最も多く、次いで「老後生活・年金」(15.9%)、「生活設計全般」(14.3%)と続いた。
60代以上でみると、遺産分割など、相続の準備をどのようにしたらよいかといった「相続・贈与」に関する相談、また自身の老後の生活や介護施設に入所する場合の資金準備方法などの「老後生活・年金」「介護施設資金」についての相談ニーズが高かったようだ。
同社は、2015年度も、病院や有料老人ホーム等で同様の取り組みを実施していく予定だ。
◎日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
https://www.jafp.or.jp/