ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業は、9月30日、普段ファーストネーム(名前)で呼ばれていない女性に対して、初対面の人間がファーストネームで呼びかけたところ、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが増加することがわかったと発表した。
また、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが減少することもわかった。
オキシトシンは、脳の下垂体後葉から分泌されるホルモンの一つで、分娩時の子宮収縮、母乳分泌を促すなどの働きを有する。親しい仲でのボディタッチでも増加することが確認されており、信頼や愛情、幸福感との関係も注目されている。
今回の研究により、初対面の人間によるファーストネームの呼びかけでも、唾液中オキシトシン濃度が増加することがわかったという。
一方、コルチゾールと呼ばれるホルモンは、ストレスに敏感で、過度なストレスを受けると分泌量が増加するが、今回の研究により、初対面の人間によるファーストネームの呼びかけで、唾液中コルチゾール濃度が減少することも明らかとなった。
ファーストネームの呼びかけといった何気ない行為が、ホルモン状態を良好な方向へ導く手段となることが示唆される。
◎ポーラ化成工業
http://www.pola-rm.co.jp/