http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life13/index.html
厚生労働省は、7月31日、平成25年簡易生命表の概況を公表した。
簡易生命表は、日本にいる日本人について、1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したもの。
これらの指標は、男女別に各年齢の人口と死亡数を基にして計算されており、その値は現実のわが国の年齢構成には左右されず、死亡状況のみを表している。したがって、日本の死亡状況を厳密に分析する上で不可欠なものとなっている。また、0歳の平均余命である「平均寿命」は、すべての年齢の死亡状況を集約したものとなっており、保健福祉水準を総合的に示す指標として広く活用されている。
■平均寿命
平成25年に誕生した人が、どれだけ生きるかをあらわす「平均寿命」は、男性80.21歳、女性86.61歳で、いずれも過去最高記録となった。特に男性は、初めて80歳を超え、女性は2年続けて世界一の長寿寿命となった。
■平均余命
主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を上回った。
平成25年に65歳だった人の平均余命は、男性19.08年、女性23.97年となり、いずれも前年を上回った。
後期高齢者となる75歳では、男性11.74年、女性15.39年で、こちらも前年を上待っている。
平均寿命が延びたのは、性・年齢別にみた死亡状況の改善によるものであり、これを死因別にみると、悪性新生物、心疾患(高血圧性を除く、以下同じ)、脳血管疾患及び肺炎の死亡状況の改善が大きいことが分かった。
■主要死因
死亡別死因確率(主要死因)では、75歳男性の1位が悪性新生物(がん)で、25.55%、次いで心疾患(14.79%)、肺炎(14.44%)となっている。90歳男性では、悪性新生物が15.20%(1位)、2位は肺炎(18.17%)となっている。
75歳女性の死因は、1位が心疾患で19.23%、次いで悪性新生物(16.16%)、肺炎(11.22%)だった。90歳女性では、心疾患が1位(20.06%)、肺炎(12.60%)、脳血管障害(10.60%)となっている。
統計的には、2人に一人はがんで亡くなる、とよく言われるが、男女差がかなりあり、男性はがんで、女性は心疾患で亡くなる人の割合が高いことがわかる。
◎平成25年簡易生命表
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life13/index.html