株式会社東芝は、7月15日、スマートフォンを活用し、ケアに携わる多職種の関係者間でリアルタイムに共有できるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を開発したと発表した。
同サービスは、自宅で医療・介護を受けている患者の情報を、医師や訪問看護師、介護士など多職種の関係者間で共有できるSNS。スマートフォンに患者の症状や様子について気付いたことをつぶやくだけでその内容を音声認識し、記録時間や場所などの情報とあわせて音声と文字を記録し、セキュリティを確保した専用のSNS上で共有することができる。
従来、在宅医療・介護の現場では、医師、訪問看護師、介護士など多職種の関係者間で治療や介護を行うことが多く、情報を共有するために患者の自宅に置かれたノートに患者の症状や様子などを書き込んでいた。しかし、限られた時間内に多くの内容を記入することは難しく、他の関係者の記入事項をリアルタイムに確認できないため、より最新でより詳細な情報を相互に知りたいというニーズがあった。
スマートフォンで音声と文字で記録することができるサービスを活用すれば、より細やかな気付きや伝達事項をリアルタイムに共有することができ、多職種連携がスムーズになることが期待される。
同社では、医療法人や社会福祉法人など在宅医療・介護サービスを行う事業者を対象に、9月から国内で販売を開始する。
また、今後はシステム内に記録された時刻・場所・治療・介護に重要と思われるキーワードを活用したデータ分析サービスも順次展開していく。
◎株式会社東芝
http://www.toshiba.co.jp/