元職員への脅迫や監査妨害――悪質な介護事業所が指定取消

熊本県は、7月9日、八代市の「有限会社ひまわり」が運営する訪問介護事業所と居宅介護支援事業所について、 介護報酬を不正に請求していたなどとして指定を取り消す行政処分を行うと発表した。

県によると、訪問介護事業所では、事業者が介護保険事業以外に運営する住宅型有料老人ホーム「爽で」「シルバーハウスひまわり」の入所者に対して、実際には行っていないうその訪問介護をしたとして介護報酬を不正に請求したり、訪問介護計画について利用者や家族に説明や同意を得ていなかったり、県が監査に入った際にはうその答弁を行うなどした。

また、訪問介護事業所のサービス提供責任者自身が同ホームの調理や介護業務を行い、責任者として専従で勤務していなかった。

居宅介護支援事業所については、訪問介護事業所で不正な介護報酬請求が可能になるような不適正なケアプランを作成したり、実際に行われていない訪問介護ケアプランに位置づけるなどして、居宅介護サービス費を不正請求していた。また、利用者が自立した日常生活支援を効果的に行うための居宅サービス計画を作成していなかった。

県の監査においては、職員へのヒアリングの際、関係者に無断で録音して、それを利用して職員にヒアリング時とは異なる内容の書類を提出するなどして、監査妨害を行った。さらに、元職員を内部告発の情報提供者と決めつけて、内容証明郵便で脅迫とも取れる内容の文書を送りつけるなど、非常に悪質な事業者だと考えられる。

取り消しは7月22日付。不正請求額は2008年10月の1か月分だけでも最低70万円と考えられ、実際の額は保険者である関係市町村が返還を求めることとなる。

【事業者・事業所概要】
法人名:有限会社ひまわり
所在地:熊本県八代市出町6-45-2
事業所の名称:訪問介護事業所「有限会社ひまわり」
居宅介護支援事業所「有限会社ひまわり」
事業所の所在地:熊本県八代市出町6-45-2
サービスの種類:訪問介護事業・指定居宅介護支援事業

◎熊本県

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