パナソニック株式会社は、介護施設内において重度要介護者のベッド-車いす間の移乗支援のための離床アシストベッド「リショーネ(R)」の受注販売を6月より開始する。
少子高齢化の進展により、要介護高齢者は増加する一方、介護の担い手となる若年層が減少しつつあり、介護労働力の不足が大きな社会問題の1つとなっている。こうした背景のもと、介護施設等の介護現場においては、質の高いサービスの提供とスタッフの負担軽減の両立が求められており、喫緊の課題となっている。
こうした状況に鑑み、同社は、介護・自立支援分野に着目し、介護の中でも負担の大きなベッド-車いす間の移乗介助を支援する介護ロボットの開発を進めてきた。
「リショーネ(R)」は、こうした活動の成果として商品化されたもので、電動ケアベッドと電動リクライニング車いすを融合した新たな概念のロボット介護機器。電動ケアベッドの一部が電動リクライニング車いすとして分離することで、介助を受ける方に負担をかけることなく、ベッドから車いすへの移乗をスムーズに行うことができる。さらに、「リショーネ(R)」は一人の介助者だけで簡単・安全に移乗介助できるため、介助を受ける人の離床機会を増やすだけでなく、介助者の負担軽減に繋がる。
■離床アシストベッド「リショーネ(R)」の機能がわかる動画はこちら
http://ch.panasonic.net/jp/contents/11910/
■特長:
1.介助を受ける方を持ち上げずに移乗でき、転落の心配が無く、安全
ベッド-車いす間の移乗には、要介護者の持ち上げが不要です。介助を受ける方をベッド中央から手前(ベッド側部)にスライドするだけで、簡単にベッド-車いす間の移乗ができる(スライドシートの使用でベッドからのスライドをより簡単にすることが可能)。介助する人の身体負担が軽減されると共に、介助を受ける方の不安感や転落等の事故リスクが大幅に低減できる。
2.移乗支援中は、介助を受ける方から目を離すことなく操作でき、安心
ベッド-車いす間の移乗においては、常に対面操作が可能。介助する方にとっては常に目配りすることができるため、安心して移乗支援が行える。 また、介助を受ける方にとってもフェースツーフェースで介助する方とコミュニケーションができるので安心。
3.ベッドと車いすの分離・合体操作はひとりで軽々とできる簡単操作
操作は、介助する方がお一人だけで簡単に行うことができる。操作が直感的でシンプルなので、導入後、使用可能。
◎パナソニック
http://panasonic.co.jp/