セブン&アイ出版から12月に発売された新書『医者が見放したがんと闘う47の法則』(星野仁彦著)が話題となっている。
今や3人に1人ががんを原因として亡くなる時代。がんが原因となって引き起こされる疾患を含めれば、「2人に1人はがんで死ぬ」と言ってもいいだろう。
皆さんの中にも、自分は関係なくても、家族や親せき、友人や同僚が「がん」に罹ったという人は多いはず。そしてこの本は、がん上級者、つまり罹ったことがある、ある程度の知識はある人たちを対象としている。
帯のキャッチコピーにはこうある。「“がん放置療法”に関心がある方、がんの再発を心配する人、「転移がん」と診断された方は、必ず読んでください」。
医師である著者は、42歳の時、S状結腸がんと診断。その半年後、転移が見つかり「5年生存率0%」に。しかし独自の方法論でがんと闘った結果、克服し、現在も医師を続けている。
内容は、食事療法を中心に紹介されているが、代替治療とも異なり、現代医学を否定せず、今の医者と付き合いながら、「がんの芽を摘む」日常生活でがんと闘い抜く方法を詳しく紹介している。
■目次
法則1 がんは免疫系のメタボリック・シンドロームだ
法則2 がん細胞は永久に分裂・増殖する
法則3 がんに負けやすい人・勝つ人の「性格」を知る
法則4 現代医学をすべて否定してはならない
法則5 放射線だけで進行がんの治療はできない
法則6 抗がん剤はほとんど効かない薬と思え
法則7 体を本質的に変えられるものは「食事」しかない
法則8 がんになると代替療法を選択する医師もいる
法則9 元気な心、前向きな心がどんな治療の効果も4倍にする
法則10 一人の医師にすべて任せない
法則11 がんの「本人告知」は当たり前
法則12 「ゲルソン療法」に助けられた人は数知れず
法則13 星野式はゲルソン療法の原法を7割に緩めた
法則14 ふだんの食事で「5つ」の守るべきこと
法則15 「にんじんジュース」と「青野菜ジュース」を大量摂取
法則16 ビタミンB群を「玄米」で摂ると肝臓のエンザイムが働く
法則17 皮付きのいも類、ゴマを積極的に摂る
法則18 がん治療の敵「塩」は摂らないのが基本
法則19 摂っていい油、摂ってはいけない油を知る
法則20 がん細胞を増やさない「たんぱく質」の摂り方
法則21 アルコール、タバコは絶対にやめる
法則22 一日3食、こうした食事を心がける
法則23 外出するときに持っていくべき食べ物がある
法則24 「底つき体験」こそ食事療法を続けるモチベーション
法則25 《コラム》尿療法
法則26 「家族」の協力があなたを救う
法則27 記念日に美味しいものを食べよう
法則28 食事療法が効きにくいがん、効果てきめんのがん
法則29 検査データは必ず提供してもらう
法則30 主治医が協力的でなければ病院長に相談してみる
法則31 《コラム》コーヒー浣腸
法則32 「塩分=ナトリウム」こそ、がんの肥やしだった
法則33 ナトリウムは体内の重要なミネラルを奪う
法則34 ナトリウムは多くの食品に含まれるので不足しない
法則35 外食・加工食品は塩分の塊
法則36 減塩で、がんが減った秋田県、長寿日本一になった長野県
法則37 植物油はがんの発症を増やす
法則38 マーガリンやショートニングもがんを増やす
法則39 《コラム》ビタミンC大量点滴療法+活性化リンパ球がん免疫療法
法則40 統計的に有意かどうかではなく、治療法は自分で決めよ
法則41 多くの医師は「患者目線ではない」と思え
法則42 がん告知後の「ストレス」はプロに頼る
法則43 家族や友人、コミュニティーの協力を積極的に得る
法則44 「はしご酒」ならぬ「はしご代替療法」をするな
法則45 「財布」と相談しながら「長期戦」で臨む覚悟が必要
法則46 「やるぞ! 」という気持ちががん治療を成功させる
法則47 「自分は正しい」という思いを持ってがんと向き合う
■書名:医者が見放したがんと闘う47の法則
■著者:星野仁彦
■定価:1,100円(税別)
■発行:セブン&アイ出版
■体裁:新書・224頁
◎セブン&アイ出版
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