福岡市は、12月10日からみんなで見守り「徘徊高齢者捜してメール」を開始すると発表した。
同市によると、市内の認知症高齢者は今年3月で約2万9,000人と4年前に比べて約1.2倍に増え、2025年度には5万5,000人に達すると推計される。それに伴い、認知症高齢者が徘徊によって、自宅に帰ることができずに警察に保護される数も多数あるという。
そうした状況を少しでも改善しようと、徘徊する認知症高齢者捜索を登録した、協力サポーター(市民)、協力事業者(介護事業者・交通事業者等)にメールで一斉送信して、早期発見、早期保護につなげようと、同システムが計画された。
市は、10月29日から、家族と協力者の募集の受け付けを開始している。協力サポーターにはジョギングやウオーキングの愛好家を、協力事業者にはコンビニ店員なども含め、幅広い層を想定して、運用開始時点で2,000人の登録を目指すという。協力希望者の登録は、携帯電話などで「support@req.jp」に空メールを送信するだけでよい。
◎福岡市
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■取材協力:福岡市保健福祉局地域保健課