ソニー生命保険株式会社は、9月25日、同社が実施した「シニアの生活意識調査」の調査結果を発表した。
対象は全国の50~79歳の男女1,000名で、9月4日~9日の5日間、インターネットによって実施された。
シニア世代が現在の生活の中で大切にしているものとして最も多かったのは「健康」で、84.2%と突出していた。次いで「お金」(60.4%)、「子ども・孫」(57.1%)、「パートナー」(54.8%)、「趣味」(53.4%)の順。また、「食事・お酒」との回答も42.7%と高く、食生活も人生を豊かにする要素として重視されていることがわかった。
男性の特徴としては、まだ働き盛りの50代と比べると、60・70代は「健康」「子ども孫」「社会貢献」「パートナー」の割合が高かった。第一線を退いたことで、自分のこと、家族のこと、地域のことなど、意識が身の回りに向いている傾向があることがわかった。一方、女性は、美容を大切にしているという回答が多く、「年齢を重ねても美しくありたい」と感じているシニア女性の気持ちが浮き彫りになる結果となった。
今後、どのようなことに優先的にお金や時間を使いたいかの質問には、「旅行などの趣味」(63.6%)、「パートナーとの絆づくり」(51.9%)、「健康増進・アンチエイジング」(46.7%)、「子ども・孫との絆づくり」(46.3%)という項目が並んだ。この結果から、物品購入よりも、大切な人との思い出や絆を深めることや、健康や若さを保つことにお金をかけたいとの思いが感じられた。なお、「健康増進・アンチエイジング」にお金をかけたいという割合は、「九州・沖縄在住者」が最も高く6割だったのに対して、「北海道在住者」では3割と、大きな差が開いた。
資金面については、シニアライフに向けた準備が「十分に整っている」「やや準備は整っている」とした割合が最も高かったのは「健康長寿のための生活習慣・体力づくり」(41.3%)だった。次いで、精神的な側面である「リタイア後を楽しむ準備」(38.5%)や、経済的な準備としての「年金・預金・資産・生活費などの計画」(383.%)が続いたが、「準備が整っている」割合はいずれも4割前後となり、残る半数以上の人はまだ「準備が整っていない」状態だった。
さらに、「将来の自身の病気や介護のための準備」や「バリアフリー化や水周りなどのリフォーム」に関しては、「準備が整っていない」割合はさらに増えて、4人に3人という高い割合となり、具体的な準備についてはまだ踏み込んでいない状況が明らかになった。
また、人生の終わりをよりよいものとするために、自分らしいエンディングのイメージを持っておくことが必要だと考えて準備を整えているシニアはまだ少なく、5人に1人に留まった。
◎ソニー生命保険株式会社
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