このところ、国がロボット介護機器を開発する企業などに対して補助を行うことが決定するなど、いわゆる「介護ロボット」が注目されている。そんな中、神奈川県藤沢市は、高齢者向けコミュニケーションパートナーロボット「PALRO(パルロ)」を、介護施設などで試行すると発表した。
「パルロ」は、富士ソフト株式会社が開発した人型のロボット。人工知能を有し、人の言葉を理解し、会話やクイズの出題、歌、ダンス、レクレーション体操なども行うことができる。パルロに搭載された機能は、認知機能の低下やうつ病の予防、運動機能の向上といった、厚生労働省の介護予防項目にも適用しており、メディアにも紹介されるなど注目が集まっている。市では、市内の特別養護老人ホームや認知症グループホームなどの介護現場で試行し、利用した意見や結果等を基に、介護ロボットの有用性や可能性について調査を行いたいとしている。
コミュニケーションパートナーロボット「PALRO」
同市は、今回の調査結果をもとに、高齢者の運動機能やQOLの維持向上など、介護ロボットの有用性について検証を進める予定だという。さらに、介護予防や認知症高齢者との関わり、介護職員の負担軽減や介護サービスの質の向上など、介護現場での活用におけるさまざまな可能性について調査を行いたいとしている。
◎藤沢市
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