宅配弁当と回想法のコラボレーションが実現
株式会社シニアライフクリエイトが展開する「宅配クック123」は、高齢者の自宅へ毎日、昼食と夕食を「手渡し」する高齢者専門の宅配弁当チェーン。旬の素材を使った栄養バランスのよいお弁当が自慢なのはもちろんだが、同チェーンでは配達員全員が「お客様に会いにいこう!」という意識で配達に出かけ、原則、「手渡し」で弁当を届ける「ちょっとお節介な弁当屋」を自認している。
「手渡し」にこだわる理由は、高齢者に会って一言二言、会話を交わすことでコミュニケーションが生まれ、また、会話や顔色などから高齢者の微妙な変化にも気づく「安否確認」を重視していることにある。
「手渡し」は安否確認として最も確実な方法であり、独居の方になんらかの変化があったような場合には、同チェーンでは担当ケアマネジャーに連絡するなど、居宅介護事業所との連携も密に行っている。
また、最近では認知症ケアの一手法として多くの施設や事業所で採用されている「回想法」に利用されるミッケルアートの団扇を配布して喜ばれている。
回想法は、過去の出来事、出会った人々、懐かしい場所や景色、聞き覚えのある声や歌、昔子供のころ味わった食べ物などを回想し、語り合うことで、認知症の予防や、症状の進行抑制に効果があると言われており、介護施設やデイサービスなどでも実践されている。
一方、ミッケルアートとは、昔懐かしい絵の中に「見つける」「思い出す」という工夫がなされた絵画を指し、実際にミッケルアートを用いた回想法をプログラムに取り入れる介護施設もある。
「宅配クック123」のミッケルアートの団扇には、昔懐かしい「花火大会」や「縁日」の様子が描かれており、手渡しした利用者からは幼少時の友人、遊び、友達、両親など、さまざまな思い出がよみがえってきたと好評を得ているという。
高齢者にとって、「食べること」は、体調維持だけでなく大きな喜びの一つ。「宅配クック123」は、ただ弁当を届けるだけではなく、回想法による認知症予防という側面からも、高齢者の生活に喜びや楽しみをもたらす「お節介」な支援を今後も行っていく。
◎シニアライフクリエイト
http://www.takuhaicook123.jp/