通販カタログの株式会社ニッセンが運営するプレゼント・懸賞サイト「nissen もらえるネット」は、同ネットに登録している30・40代女性約1,400名に対して「食材宅配サービスに関する意識調査」を実施し、その調査結果を発表した。
その結果によると、「インターネットでの食材宅配サービスを利用したことのある人は全体の33.1%。その頻度は、「毎週購入(週1回以上)」6.1%、「定期的に購入(月1回以上)」3.0%、「時々購入(半年に1回以上)」10.2%と、継続的な利用者は全体の約2割程度だった。そして、利用経験者の約6割がそのまま継続して利用していることがわかった。さらに、既婚で子どもがいる場合、未婚で子どものいない人の2倍近くも継続利用している人が多いという結果となった。 さらに詳細な結果は以下の通り。
■購入している(購入した)一番の理由は利便性
全体の47.6%がサービスの利便性※を理由にあげていた。次いで、価格を理由にした人が18.1%、安全・健康を理由にした人が15.7%。その他、「子どもが小さくて買い物に行くのが大変だから」といった意見が多く見受けられた一方で、「自宅では作れないような珍しいものを食べたい」といったグルメ志向の人は約1割程度に留まった。
※利便性の詳細
1)重いもの、かさばるものを宅配してくれて便利だから(29.5%)
2)時間を気にせず購入できる(9.0%)
3)スーパーに行く時間がない(5.7%)
4)献立に悩まずにすむ(2.4%)
5)近所にスーパーがない(1.0%)
■購入したことのある食材には生鮮食品も
「肉・魚」「野菜・果物」など傷みの早い生鮮食品の利用も多く利用されていた。
■利用頻度の多い人ほど予算が高め
継続的に購入している人の1回あたりの予算は、毎週購入している人では「5,001~10,000円(28.4%)」「10,001~20,000円(4.9%)」「20,001~50,000円(1.2%)」と34.5%が、1回あたり5,001円以上利用していた。一方、半年に1回以上購入している人の場合は、1回あたり5,001円以上が18.3%に留まり、1回あたり20,001円以上利用する人はいなかった。
■食材宅配サービスを利用しない2大理由
購入したことがない人の一番の理由は、「現物を見て購入したい」が48.8%と約半数を占め、次いで「送料・宅配手数料などが高い(16.9%)」「食材の価格が高い(16.7%)」「入会費・年会費がかかる(2.7%)」と全体の36.3%が価格の高さを理由に挙げていた。これは、購入している人が価格の安さを挙げている人がいることから、食材宅配サービス各社によって価格の安さや食材の安全性など、サービスへのこだわりが様々なことがうかがえる。その他、「近所にスーパーがあるので必要ない」「すでにネット以外での注文で食材宅配サービスを利用している」といった意見が複数あった。
■サービスを知らなかった人はわずか
「食材宅配サービスを知らなかった」人は、購入をしたことがない人の中でわずか0.7%と、食材宅配サービスの認知度はとても高かった。さらに利用したことのない人の中でも5人に1人が今後食材宅配サービスを利用してみたいという結果となった。
今回の結果から、インターネットによる食材宅配サービスは、多様なニーズにこたえるサービスに成長してきていることがうかがえ、今後さらに利用が増えることが予想された。そして、高齢者の買い物弱者問題がクローズアップされる現在、こうしたサービスを高齢者が使いやすいように改良していくことは問題解決の一つになり得ると考えられる。そうした方面のサービスの普及にも大いに期待したい。
【調査の概要】
■調 査 期 間:2013年6月19日(水)~6月26日(水)
■調査テーマ:30代・40代女性の食材宅配サービスに関する意識調査
■対 象 者:30代・40代の女性
■サンプル数:女性約1,400人
■調査項目
・インターネットで野菜や肉、魚などの食品を購入したことがありますか。
・購入している(購入した)一番の理由は何ですか。
・購入する際の予算は1回あたりいくらですか。(送料・手数料など含む)。
・購入しない一番の理由は何ですか。
・今後、食材宅配サービスを利用したいと思いますか。
◎nissen もらえるネット
http://present.nissen.co.jp/present/index.html
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