生活習慣病を対象とした日本初のスイッチOTC薬が、大正製薬株式会社と日水製薬株式会社から4月15日、発売された。
今回発売された両品は、持田製薬株式会社が医療用医薬品として製造販売している高脂血症・閉塞性動脈硬化症治療剤「エパデール」を、一般用医薬品に転用したもの。同社では、今後も医療用としての販売を継続していくという。
OTC薬は、薬局やドラッグストアなどで販売されている医薬品を指す。いずれも、有効成分のEPA(一般名:イコサペント酸エチル)を1包中に600mg含有し、健康診断等で指摘された境界領域の中性脂肪値を改善させる内服薬で、大正製薬が「エパデールT」、日水製薬が「エパアルテ」という製品名。全国発売に先立ち、厚生労働省の指示に従い適正使用調査を実施する。この調査は、薬剤師が服用対象となる人を判断し、服用指導、受診勧奨等を適切に行えるかを確認するためのもので、調査期間中は調査実施店に限定して発売する。
「エパデールT」「エパアルテ」とも、健康診断等で指摘された“境界領域の中性脂肪値の改善”を効能とするスイッチOTCで、中性脂肪値が「150mg/dL以上300mg/dL未満」の人に限り服用できる。両品とも、20歳以上は1回1包を1日3回服用することとなっており、税込み希望小売価格は「エパデールT」が42包5,800円、「エパアルテ」が42包5,800円、84包1万1,600円。
【製品概要】
■販売名:「エパデールT」
■種別:第1医薬品
■成分:1包中 イコサペント酸エチル 600mg
■効能:健康診断等で指摘された、境界領域の中性脂肪値の改善
■用法・用量:20才以上の成人に限り1日3回、各1包を食後すぐに服用する。
■希望小売価格:42包 5,800円(税込)
■発売元:大正製薬株式会社
■製造販売元:持田製薬株式会社
■問合せ:大正製薬株式会社 TEL03-3985-1800
■販売名:「エパアルテ」
■種別:第1医薬品
■成分:1包中 イコサペント酸エチル 600mg
■効能:健康診断等で指摘された、境界領域の中性脂肪値の改善
■用法・用量:20才以上の成人に限り1日3回、各1包を食後すぐに服用する。
■希望小売価格: 42包 5,800円(税込)/84包 11,600円(税込)
■発売元:日水製薬株式会社
■製造販売元:持田製薬株式会社
■問合せ:日水製薬株式会社お客様相談窓口 TEL03-3837-0987
◎大正製薬株式会社 「エパデールT」専用サイト
http://www.taisho.co.jp/epadel-t/index.html
◎日水製薬株式会社
http://www.nissui-pharm.co.jp/
◎持田製薬株式会社
http://www.mochida.co.jp/
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