小林製薬グループ・桐灰化学株式会社は、インターネットで、同社の“カイロ博士”橋間昌昭氏(マーケティング部ブランド戦略課課長)が教える「目からウロコの使い捨てカイロのイロハ」を紹介している。
それによると、生活者の多くは冷えに悩んでいて、「カイロ貼り方人気ランキング」を募集したところ、1位は腰タテ2枚貼り、2位は腰とおなかのはさみ貼り、3位は背中と腰の2枚貼り、4位は肩と背中とおなかの3枚貼り、5位は肩と腰の2枚貼り、6位は背中と腰とおなかの3枚貼りと、複数貼りのバリエーションが並ぶ結果となった。
貼り方の効果としては、おなかの中からの冷えが気になる場合は2位の「腰とおなかのはさみ貼り」がお勧めで、全身の冷えが気になる場合には3位の背中と腰の2枚貼り、下半身の冷えには、背中を大きく覆う脊柱起立筋を中心的に温める、腰3枚張り(通称「うさぎ貼り」)が効果的だという。ちなみに、うさぎ貼りとは、腰に1枚、その上に縦に2枚並べる貼り方のこと。
また、使い方について、誤解されていることがあると言い、以下の「カイロ6か条」を提唱している。
1.スタンダードなカイロは揉まずに振る
2~3回軽く振るだけでよい。揉んだからといって早く温まることはなく、揉みすぎると空気を取り込むミシン目が詰まってしまう。
2.貼るカイロはシールを剥がしてそのまま使う
揉まなくてもそのまま最良の状態にしてあるので、シールを剥がしたら、そのまま貼って使えばよい。
3.低温やけどには注意する
薄い下着や肌に直に貼ったり、長時間同じところに貼り続けるのは低温やけどになる可能性がある。1時間ごとに肌の状態を確認するとなおよい。
4.貼るカイロを使った翌日は、細心の注意をする
まれに、袋が破れて鉄サビが付着してしまうことがある。その場合は、市販の還元系漂白剤を使って汚れを落とす。
5.カイロを使うときは、使用目的に沿って正しく使う
足用、肩用、腰用などは、それぞれの部位に合わせて作られている。例えば、足用は空気の少ない靴の中でも温かくなるように作られているので、体に貼ると必要以上に熱くなる危険性がある。
6.食品の保温には使わない
カイロの温度は雑菌の繁殖に適した温度設定になっているので、食品の保温には適さない。
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