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民主党政権の3 年間で、介護分野に変化はあった？――「介護の日」アンケート調査

株式会社ニッソーネットは、11月11日の「介護の日」を記念して、介護現場で働く介護派遣スタッフを対象に「介護」に関するアンケートを実施した。

このアンケート実施の目的は、「介護の日」について問うことで、認知度を確認するとともに、スタッフに対しても記念日の存在を伝えること、およびアンケート結果をニュースリリースとして発信し、介護の仕事に従事するスタッフの生の声を広く知らせることにある。今回で5回目となるこの調査は、介護現場で働くスタッフの生の声が伝わってくる内容となった。

■調査期間と方法：
[実施期間] 2012年10月15日～10月31日
[調査方法] インターネット・モバイル回答方式

■調査対象：
[対象者] 同社登録の介護派遣スタッフ
[回収数] 186 名

■質問内容：
Q1. 介護の日を知っていましたか？
Q2. 介護の資格制度が変わること（ヘルパーや介護職員基礎研修等の廃止）は知っていますか？
Q3. たん吸引研修を受けてみたいと思いますか？
Q4. 現在の介護現場に不足していると思うものは？
Q5. 民主党政権の3 年間で、介護分野に変化がありましたか？

詳しい調査結果は以下の通り。

■ アンケート集計結果
Q1. 「介護の日」を知っていましたか？⇒「介護の日」の認知度が、3 年連続で低下！
今年で5 年目を迎える「介護の日」。しかし、認知度は2010 年の39.8%をピークに、2011 年は36.8％、2012年は35.5％と年々下がっていることが分かった。厚生労働省により制定された「介護の日」には、全国各地で介護関連のイベントやセミナーが実施されているが、まだまだ浸透していないことがうかがえる。

Q2. 介護の資格制度が変わること（ヘルパーや介護職員基礎研修等の廃止）は知っていますか？⇒介護資格の制度変更は、「多少知っている」が6 割超（63.9％）！
現在の介護現場では、「ホームヘルパー」、「介護職員基礎研修」、「介護福祉士」の3資格が混在している。今後は、複雑な介護人材のキャリアパスを分かりやすくするため、介護分野における唯一の国家資格である「介護福祉士」を目指す形で、資格取得ルートが一本化されることになる。資格制度の変更について「多少知っている」と答えたのは63.9%となり、認識はしているが詳細は知らない人が多くいることが分かった。

Q3. たん吸引研修を受けてみたいと思いますか？⇒約7 割（71.0％） が、たん吸引研修の受講に意欲的！
これまで、たん吸引や経管栄養の実施は原則として、医師や看護師以外はできなかったが、法改正により、2012 年4 月以降、一定の研修を受けた介護職員等でもできるようになった。しかし、実際は、たん吸引等の研修を実施しているところが少なく、研修の需要に供給が追いついていない状況だ。ニッソーネットが運営する『福祉の教室ほっと倶楽部』でも、埼玉県からの受託研修を実施し、定員80 名のところに400 名の応募があった。

Q4. 現在の介護現場に不足していると思うものは？⇒半数以上（52.1％） がスタッフ（人材）不足を感じている！
介護労働安定センターの「2011 年度介護労働実態調査」によると、昨年の介護職員の離職率は16.1％という結果に。これは2004 年の調査開始以来、最低の数字を記録し、数字上では“介護職員の離職率”が改善傾向にあることを示している。しかし、実際の介護現場では、半数以上（52.1％）が「スタッフ（人材）不足」を感じているようだ。また、第2位に「社会的評価が低い」と感じている人が2 割超（24.7％）いることが分かった。

Q5. 民主党政権の3 年間で、介護分野に変化がありましたか？⇒政権交代後も、介護分野は「あまり変わらない」が4 割超（43.5％） ・・・
政権が民主党に交代した3 年間、介護分野の深刻な問題に対し、政府は様々な施策を打ってきたが、介護の現場で働くスタッフからは、「あまり変わらない」という回答が4割超（43.5％）もいたことが分かった。急速な高齢化に伴い、2025 年には現在の2 倍もの介護人材が必要とも言われている。将来の人材創出が重要課題ともなっているため、一刻も早く、介護現場の改善策が望まれる。

◎株式会社ニッソーネット

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