厚生労働省は、8月24日、認知症の高齢者の推計の結果を発表した。
それによると、認知症の高齢者は2010年度の時点で280万人おり、今年度は305万人に達していると推計。さらに、2020年度は410万人、2025年度は470万人と増え続けていくとしている。これは過去の推計を大幅に上回るペースで、過去の推計では2025年時点には323万人となるとしていたものが、今回は470万人と1.5倍にも膨れ上がっている。
今回の推計は、2010年1年間に要介護認定を受けた人のデータを基に、日常生活に支障を来たすような症状・行動・意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意すれば自立できる状態(日常生活自立度?)以上の認知症高齢者を算出したもの。
2010年の認知症高齢者280万人のうち、在宅の人は140万人、特別養護老人ホームは41万人、介護老人保健施設などに36万人、医療機関に38万人となっている。