ジェネリック医薬品「処方不可」の医師も――民間調査

日本最大級の病院検索サイト・医薬品検索サイト・医療情報サイトを運営する総合医療メディアの株式会社QLife(キューライフ)は、全国の医師を対象に「後発医薬品の処方選択に重要視すること」に関するアンケートを実施した。

調査の結果、約3割の医師が一般名での処方を行っており、後発医薬品の処方を選択する上で「品質に信頼が置くことができる」ことを重要視していることが明らかになった。また、「安定供給体制」も選択する上での大きなポイントだった。このことから、後発医薬品の処方にそれほど抵抗がない医師が増えていると同時に、後発医薬品提供メーカーに対しても、新薬メーカーと同等の体制が求められていることも明らかになった。

後発医薬品の普及には、提供メーカーが体制の整備に一層力を入れ、アピールすることが必要と言えそうだ。

【調査の概要】
■調査対象:全国の医師
■有効回収数:802人
■調査方法:インターネット調査
■調査時期:2012/6/1〜6/6

主な調査の結果は以下の通り。

■一般名処方をする医師は約30%。約15%が「後発医薬品不可」と回答

後発医薬品を含む処方方針について質問したところ、55.2%と約半数が「先発名で処方しているが、後発医薬品の処方は禁止していない」と回答。「一般名処方をし、後発医薬品への変更は薬局(薬剤師)にまかせる」と回答したのは20.2%、「一般名処方をした上で、後発医薬品の銘柄まで希望をする」が9.4%、「先発名で処方しており、後発医薬品の処方は不可にする」と答えたのは15.2%。約3割の医師が一般名処方を行っており、後発医薬品の処方に対し抵抗はあまりない医師が増えていることがうかがえる。

■重要視するのは「品質に信頼が置くことができる」が57.7%

製剤そのものの評価以外で、後発医薬品提供メーカーで重要視する点について質問したところ、約半数の医師が「品質に信頼が置くことができる」「有害事象を適切に報告し、発生時も迅速に対応できる体制がある」「医療安全に対して積極的に取り組んでいる」に対し、「非常にそう思う」と回答。なかでも、「品質に信頼が置くことができる」は57.7%でトップだった。

また、7割を超える医師が「製品を安定して供給できる体制が整っている」に「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した。このことから、後発医薬品提供メーカーにおいても、新薬メーカーと同等の体制が求められていることがわかった。

■医師が重要視する点を最も満たしているメーカーは「ファイザー」

後発医薬品の処方選択において重要視する点において「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した医師に、その項目にあてはまるメーカーを聞いたところ、「ファイザー」が全項目において、最も高い評価を獲得。全項目平均でも55.0%と他社を大きく離しての高評価となった。これまでの新薬における情報提供体制などの信頼感に加え、後発医薬品事業においても、新薬とほぼ同じ体制を表明していることから、医師からの信頼が厚いことがうかがえる。次いで評価されたメーカーは、「第一三共エスファ(全項目平均10.8%)」、「沢井製薬(全項目平均6.5%)」となっている。

◎株式会社QLife

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