メドピア株式会社は、同社が運営する医師コミュニティサイト「MedPeer」で、新薬について実施したアンケート調査の結果を発表した。
調査手法は、MedPeer会員医師を対象とした「ポスティング調査」と呼ばれるオープン回答型のインターネットリサーチ。調査期間は3月21日〜27日。有効回答数は 2,561件。
調査の結果、「新薬」については、50%が「MR(医薬品メーカーの医薬情報担当者)」から情報を得ていると回答し、残りの半数が「講演会」「製薬企業のホームページ」「学会誌」等能動的に情報を収集すると回答した。MRは「情報が早い」「聞きたいことが効率よく聞ける」「自分で調べる手間が省ける」といった意見が多い。ただし、「自社の宣伝に偏りがち」「客観性に欠ける」という声もあった。
全体的に、「新薬をすぐに使うわけではない」というコメントが見られ、採用までじっくり様子を見る姿勢がうかがわれる。また、「複数から情報を得ている」という意見も少なくない。「まず、MRから情報収集し、その後、学会や講演会で調べる」といった方法で多角的に情報を入手し、吟味しているようだ。
(注)「MedPeer」とは:医師の会員制コミュニティサイト。医師同士のディスカッション、情報交換を目的としており、その仕組みを利用して各種医師向けリサーチ調査が可能。
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