「女性の加齢意識と生活スタイルに関する調査」結果を発表――ワコール

株式会社ワコールは、女性心理と下着との関係を社会科学的な手法で調査研究するプロジェクト『cocoros(ココロス)』にて、「女性の加齢意識と生活スタイルに関する調査」を実施した。

調査は、20歳代から70歳代前半で、首都圏在住の女性1,114人を対象に行った。その結果、年齢を重ねるにつれて加齢に対するイメージはポジティブになり、自立した生き方を志向する傾向も強くなることがわかった。また、実年齢と見られたい年齢、実感する年齢との差は、年齢が高くなるほど大きくなる傾向がみられた。

60代・70代女性では、人生の経験を積み、自然体で自立した生き方を選択する自信があり、いつまでも若々しくありたいという意識の一端がうかがえる。反対に、60代未満で目立った歳をとることへのネガティブなイメージは、高齢世代との齟齬をもたらす可能性も。介護の現場でも、従来の高齢者というイメージに押し込めるのではなく、年齢を重ねた女性を尊重する意識をもつことも必要と言えそうだ。

【調査の概要】
・調査対象:首都圏居住の20〜74歳の女性 1,114人
(20歳代〜60歳代はそれぞれ約200人、70歳代約100人)
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2011年9月21日〜23日

主な調査結果の内容は以下のとおり。

■「見られたい年齢」は「実年齢」より平均5.6歳若い年齢

外見の加齢に対する意識の変化について質問したところ、「実年齢」に対する「見られたい年齢」との差は20代1.3歳、30代4.5歳、40代6.2歳、50代7.7歳、60代7.3歳、70代7.6歳で、平均5.6歳、それぞれ若い年齢に見られたいと回答している。

また「実年齢」と「実感する年齢」「見られている年齢」「見られたい年齢」「戻りたい年齢」とのそれぞれの差も、年齢が高くなるほど大きくなる傾向がみられる。そのうち「実感する年齢」では、20・30・40代では、実年齢とほぼ同じだったが、50代では49.0歳、60代では58.3歳、70代では64.6歳と差が開いていた。

■「年をとる」イメージは、加齢とともにネガティブからポジティブへ

年をとることのイメージについて質問したところ、全体で多かったのは、「シミ・シワ」「物忘れ」「経験」だった。
世代別では、20 代では「熟練」「成熟」のイメージが強く、40 歳代や50 歳代では「入院・介護」「寝たきり」などネガティブなイメージが強い。
60 代になるとネガティブなイメージのポイントが低くなり、「ゆとり」「悠々自適」といったポジティブなイメージが高くなる。

■加齢とともに「自立する生き方」を選択

人生終盤の生き方についての質問では、全体で多かったのが「いくつになっても、身だしなみには気を遣って生きる」「ある程度の年齢になったら、病気とうまく付き合いながら生きる」「興味や関心のあることに没頭しながら日々を生きる」だった。

世代別に見てみると、20 代では「自宅に友人を招くなど、できるだけ多くの人と接しながら生きる」や「気心の知れた友人たちと旅へ出かける機会を大切に生きる」といった、友人との関係を重視している項目の割合が他年齢層より高い。
50 代や60 代では、「最後まで他人に依存することなく自立して生きる」が8 割以上で他年齢層より高い割合を示している。

■加齢とともに「他者からの評価や外見」から「充実感」を意識

日常生活における意識についての質問では、20代では、周囲への気遣い、外見やダイエットに関する項目に、女性全体の平均を10%以上上回る回答が続き、他者からの評価や外見を意識していることが分かった。

60代では、「精神的に充実している」「現在の生活に満足している」「生きがいを感じながら毎日を生きている」といった項目の高さに、日々の生活に精神的に満足し、充実を感じている様子がみられるが、周囲への気遣いや外見に関しては冷静に受け止めていることがうかがえた。

■下着を選ぶときのポイントは、「シンプル」重視へ

下着を選ぶときの行動や気持ちについての質問では、20代や30代では外見を整えることやデザインに関する項目に、女性全体の平均を10%以上上回る回答が多く、年齢が若いほど着用したときのボディラインや下着そのもののデザインを意識して、下着を選択していることが分かった。
一方、50代や60代では「デザインや色がシンプルなものがよい」が女性全体の平均を10%以上上回る回答があり、年齢層によって下着を選ぶときのポイントが変化していることがうかがえた。

◎調査報告書

◎株式会社ワコール

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