沢井製薬株式会社は、2011年11月4日〜6日の3日間、過去3カ月以内に薬を処方・調剤された患者400名、医師300名、薬剤師300名を対象に、ジェネリック医薬品に対する意識調査を実施し、2012年1月19日に、結果を発表した。
その結果、「医師・薬剤師に対してジェネリック医薬品を処方・調剤して欲しい」と依頼した患者は28.8%(前回:25.3%)、「医師・薬剤師から勧められた」患者は29.3%(24.8%)となり、58.1%(50.1%)もの患者が医療現場でジェネリック医薬品を依頼もしくは推薦された経験があることがわかった。
一方、「自ら頼んだこともないし、医師・薬剤師から勧められたこともない」患者が41.9%(49.9%)と、依然としてジェネリック医薬品を依頼もしくは推薦された経験のない人も多いことがわかった。
ジェネリック医薬品の基本的な特徴に関する認知については、「新薬と同じ主成分・同等の効き目」、「新薬の特許期間満了後に発売されるお薬」は、3者とも70%を超える高い認知となった。
一方、「患者さん個人の自己負担額の軽減につながる」、「国全体の医療費削減につながる」「様々な薬効群で展開」では差が見られ、さらに「薬を飲みやすいように製剤工夫されている」、「2012年度までに数量シェアベース30%が政府目標である」といった項目では、医師と薬剤師の間にも大きな差が見られ、医療従事者の間でもジェネリック医薬品の基本的な特徴認知に差があることがわかった。
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