夜勤のある人必読! 「交代勤務制睡眠障害」の解決方法とは?

味の素は11月11日の介護の日にあわせ、「介護従事者および在宅介護者を襲う睡眠の問題」をテーマにリリースを発表した。

それによると、介護職員の多くが睡眠の問題をかかえており、医療介護職員2082人を対象に行った睡眠に関する調査では、「睡眠不足だと感じることがある」人は80.9%、睡眠不足が仕事に悪影響を及ぼした経験がある」人は45・3%にも及んだ(民間調べ)。

なかでも、交代勤務や当直勤務がある施設職員やグループホーム職員などは、「交代勤務制睡眠障害」にかかりやすくなるという。これは、地球の昼夜のリズムと、覚醒・睡眠のリズムがずれることにより、一時的に強い眠気に悩まされたり不眠を訴えたりする睡眠障害をいう。

「交代勤務制睡眠障害」の症状としては、眠れないだけでなく、慢性的な疲労感、食欲不振、下痢、おう吐といった胃腸障害もあらわれる。なぜなら、交代勤務によって本来睡眠をとる時間帯に活動し、本来活動している時間帯に睡眠をとることで、生体リズムがくずれてさまざまな障害が起こってしまうからだ。

さらに夜勤明けに眠る場合、通常は起きて活動している日中に眠るので、体温がうまく下がらず、睡眠の使途が悪くなることもわかっている。

では、どうすればこのような症状を軽くすることができるのだろうか。

交代勤務制睡眠障害を予防するには、勤務体制の組み方の工夫が必要となる。

たとえば、人間の体は起きる時間を早くするより、遅くするほうが適応しやすいので、日勤→準夜勤→深夜と勤務時間を遅くしていく。そして、各勤務日を2日などの短い周期で変えるのではなく5日程度の長い周期で勤務すると、体が慣れやすく、負担も少なくなる。

自分でできる工夫として、リリースには以下のような紹介がある。

【勤務中も可能ならば仮眠をとる】夜勤の休憩時間も20分以上は寝たほうがよい。

【夜勤に入る前に、1.5時間程度寝ておく】通常、昼寝は30分以内といわれるが、夜勤に入る前は睡眠1サイクル分(1.5時間)程度の休息をとっておくとよい。

【夜勤明けは遮光して覚醒を抑え、帰ったらすぐに眠る】夜勤明けは強い外光を避け、帰宅したら遮光カーテンなどで日光をさえぎるなどしてすぐに就寝するよう心がける。

◎味の素

味の素「グリナ」ホームページ

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