介護関連の本を出版する雲母書房は、10月、『生活相談員 その役割と仕事力』を発行した。利用者の生活を支援し、さまざまな相談に対応する生活相談員は、業務の幅が広く、求められる役割が多彩だが、今後は地域連携で業務領域が拡大し、より幅広いニーズに対応することが求められる。
本書は、生活相談員の実際的な業務内容と他職種と連携・調整しながらの業務の進め方、求められる能力などを具体的に解説。現役の生活相談員や、生活相談員・ソーシャルワーカーを目指す人に役立つ内容となっている。「相談員に必要な9つの視点」「相談員に必要な7つの仕事力」などキーワードを提示し、生活相談員が能力を発揮するためのヒントも満載している。
著者は、社会福祉士にして介護支援専門員。特別養護老人ホーム・在宅介護支援センターの相談員を歴任し、現在は『福祉と介護研究所』代表として、介護士・相談員・ケアマネ向けスキルアップ研修など講演活動を積極的に行っている。豊富な現場体験に裏打ちされた本書は、生活相談員はもちろん、介護の現場で働くさまざまな職種にとっても参考となりそうだ。
■目次
第1章 相談員の役割とは何か
第2章 相談員業務を理解しよう
第3章 自分を理解し個性を活かす相談員
第4章 もう迷わない、これが相談員だ
第5章 相談員に必要な9つの視点
第6章 相談員に必要な7つの仕事力
第7章 相談員としての役割を発揮するために
■書名:『生活相談員 その役割と仕事力』
■著者:梅沢佳裕
■定価: 1,700円(税別)
■仕様:A5判//152頁
■発行:雲母書房