アステラス製薬株式会社は、過活動膀胱治療剤「ベシケア錠」(一般名:コハク酸ソリフェナシン)の追加剤形として3月18日に薬価収載された口腔内崩壊錠「ベシケアOD錠 2.5mg/5mg」を4月20日に発売した。
「ベシケア錠」はアステラス製薬によって創製・開発されたムスカリン受容体拮抗剤で、日本で初めてOAB(過活動膀胱)の適応症を取得している。同剤は、膀胱平滑筋に存在するムスカリン受容体をブロックすることで膀胱の不随意な排尿筋の収縮を抑制し、OABに伴う尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁などの症状を改善する。国内では2006年に発売され、現在、60以上の国と地域で広く使用されている。
今回発売された「ベシケアOD錠」は、口腔内の唾液で速やかに崩壊し、水なしでも服用が可能であるため、高齢者や嚥下機能が低下した患者や水分摂取を控えている患者にも有用であるなど、服用者の様々なニーズに対応できる製剤となっている。
【概要】
■商品名:ベシケアOD錠 2.5mg/5mg
■一般名:コハク酸ソリフェナシン口腔内崩壊錠
■効能・効果:過活動膀胱治療剤
■用法・用量:通常、成人にはコハク酸ソリフェナシンとして5mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は10mgまでとする。
■薬価:ベシケアOD錠 2.5mg 113.00円、ベシケアOD錠 5mg 189.80円
■薬価収載日: 3月18日
■発売日: 4月20日
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