日本放送協会(NHK)の大阪局と神戸局が共同運営で設置している、「リエゾン被災人」(りえぞんひさいと)が注目を浴びている。
同サイトは、2009年8月、台風9号により兵庫県佐用町で18人が亡くなった際に、多くのボランティアによって支えられた思いや体験を、災害を体験していない人にも伝えることで“知恵”を共有し、語り合う場として誕生した。いわばNHK版の被災者を支える「サポート情報」サイト。
現在、同シアとでは「東日本大震災 支援の絆」として、被災地へのメッセージや被災地からのメッセージの送受信はもちろんのこと、阪神淡路大震災など幾多の災害のなかで生まれた知恵や体験が、「被災人の知恵」として動画で紹介されている。
ここには、物資の不足している避難生活で役立つ知恵として、以下のようなものが動画つきで紹介されている。
・ハンカチとハミガキとだ液マッサージ
・寒さ対策・明かりにも!空き缶コンロ
・ビニール袋と新聞紙でつくる簡易トイレ
・重たい水も簡単に運べる工夫
・レジ袋とタオルで簡易オムツ
・グランドに作った手作り風呂
主に阪神淡路大震災時の工夫から生まれた知恵が30種類以上、実際の作り方などの動画つきで紹介されている。いずれも身近にある材料で女性でも簡単に作れるものばかりのため、こうした知恵は日ごろから記憶にとどめておいて、万一の場合に備えたい。