東北関東大震災後、避難所など集団生活を送る被災者らの間で風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなど感染症の流行が心配されている。そうしたなか、感染症診療の地域連携に尽力する東北大学大学院などの専門家らが「感染予防のための8ヶ条」を作成した。
感染予防のための8ヶ条は、“可能な限り守ってほしいこと”と“症状があるとき”に分かれている。3月24日時点で公開された内容は下記のとおり。今後改訂する場合もある。
【感染予防のための8ヶ条】
〜可能な限り守っていただきたいこと〜
1.食事は可能な限り加熱したものをとるようにしましょう
2.安心して飲める水だけを飲用とし、きれいなコップで飲みましょう
3. ごはんの前、トイレの後には手を洗いましょう
(水やアルコール手指消毒薬で洗ってください)
4.おむつは所定の場所に捨てて、よく手を洗いましょう
〜症状があるときは〜
5.咳が出るときには、周りに飛ばさないようにクチを手でおおいましょう
(マスクがあるときはマスクをつけてください)
6.熱っぽい、のどが痛い、咳、けが、嘔吐、下痢などがあるとき、特にまわりに同じような症状が増えているときには、医師や看護師、代表の方に相談してください。
7.熱や咳が出ている人、介護する人はなるべくマスクをしてください。
8.次の症状がある場合には、早めに医療機関での治療が必要かもしれません。医師や看護師、代表の方に相談してください。
・咳がひどいとき、黄色い痰が多くなっている場合
・息苦しい場合、呼吸が荒い場合
・ぐったりしている、顔色が悪い場合
※特に子供やお年寄りでは症状が現れにくいことがありますので、まわり
の人から見て何かいつもと様子が違う場合には連絡してください。
なお、「感染予防のための8ヶ条」は、後日【無料書式】にも掲載する予定。
■取材協力
東北大学大学院内科病態学講座 感染制御・検査診断学分野
東北大学大学院 感染症診療地域連携講座
東北感染症危機管理ネットワーク