避難所でのエコノミー症候群対策――日本整形外科学会

日本整形外科学会では、東北地方太平洋沖地震の被災者に向け、静脈血栓塞栓症、ロコモティブシンドロームを予防する運動を提案している。

避難場所でじっとして動かない状態が続くと、静脈血栓塞栓症(エコノミー症候群)が起こったり、足腰が弱くなってロコモティブシンドローム(ロコモ)になりやすい危険がある。そのため、 少しでも体を動かして、足腰を健康な状態に保つよう、同学会では何種類かの運動を勧めている。

■静脈血栓塞栓症の予防運動
寝た状態、または膝を伸ばして座った状態で、つま先を上げるように足首の関節を甲の方に曲げて5秒間保持。次いで、つま先を下げるように足の裏側に曲げてその位置を5秒間保持。これを10回続けて行う。反対の足も同様に。

■膝の動きを滑らかにする運度(膝の曲げ伸ばし運動)
これまで膝に痛みがあったことがある人にお勧めです。
寝た状態、または膝を伸ばして座った状態でゆっくり膝を曲げ、また ゆっくり膝を伸ばす。痛みのでない範囲で10回続けて行う。反対側も同様に。

■太ももの筋力を強くする運動
1)寝た状態で行う方法
仰向けに寝て片方の膝を直角以上に曲げ、もう片方の脚を、膝を伸ばしたまま床から10cmの高さまでゆっくりと挙げる。そのまま5秒間保持する。最初は少ない回数から始め、20回くりかえすのが目標。反対側も同様に、朝夕2回行う。

2)椅子にすわった状態で行う方法
椅子のふちにつかまり浅く腰かけて片方の膝を曲げ、もう片方はつま先を上げ足首を直角にして、膝をまっすぐ伸ばす。そのままでかかとを床から10cmの高さまでゆっくり持ち上げる。この状態で5秒間保持。最初は少ない回数から始め、20回くりかえすのが目標。反対側も同様に、朝夕2回行う。

■ロコモ対策にはスクワットを
足はかかとから30度くらい外に開き、体重が足の裏の真ん中にかかるようにする。膝が爪先より前に出ないように気をつけ、前傾姿勢になり膝をゆっくり曲げる。膝を曲げる角度は90度くらいを目標に曲げたら、ゆっくり戻す。この時、全体で10秒から12秒かけて行う。最初は少ない回数から始め、5回を目標に。これを一日3回行う。

◎日本整形外科学会

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