東京都では、CKD(慢性腎臓病)の予防や早期発見・進行防止等を目的として、都民や医療関係者が広く利用できるよう、ウェブサイト「ほっとけないぞ!CKD(慢性腎臓病)」を1月に開設した。
腎臓は、体内の老廃物の排泄など、生命の維持のために重要な役割を担っている臓器。高血圧や糖尿病などが原因で、腎臓の機能に障害が起き、慢性化した状態をCKD(慢性腎臓病)と呼び、現在、成人の8人に1人がCKDだといわれている。
しかし、腎臓病は初期の段階では自覚症状がないため、気づかないうちに進行し、発見されたときには人工透析が必要となることも少なくない。人工透析には時間もコストもかかり、QOLを著しく疎外する。2008年のデータによると、全国では28.3万人、都民の約2.6万人が腎不全により人工透析を受けており、患者数は年々増加している。
このサイトでは、腎臓が悪いといわれたことのある人、糖尿病、高血圧などの疑いがある方や治療中の患者およびその家族が、血液検査のデータをもとに腎臓の機能をチェックできるほか、ステージに応じた糖尿病・腎臓病の専門医によるアドバイスを見ることができる。