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理想の社会像描いたアニメ、1位は「サザエさん」――連合調べ

連合（日本労働組合総連合会）は今、めざすべき社会像として「働くことを軸とする安心社会」を提起し、現在の日本人の意識がどうあるのか調査を実施し、その結果を発表した。

この「理想の日本像に関する意識調査」は、モバイルリサーチ（携帯電話によるインターネットリサーチ）により、2010年12月11日〜12月14日の4日間において実施し、1,000名（調査対象者：15歳〜59歳の男女）の有効サンプルを集計した。

その結果、理想とする社会のイメージは、「お互いに協力し合い、支え合う社会」が1位（86.3％）、次いで「従業員が大切にされる社会」85.9%、「個人の力が発揮できる社会」85.1%、「犯罪が少ない社会」83.7%、「子供の将来に希望が持てる社会」82.3%、「引退しても老後が安心な社会」81.5%、「男女の格差のない社会」80.4%が8割台で続いた。

理想とする社会像が描かれたアニメや漫画の1位は「サザエさん」、次いで「ドラえもん」6.9%、「ONE PIECE（ワンピース）」3.6%、「サラリーマン金太郎」3.0%という結果だった。

現在の生活や自分の将来に不安を感じるか聞いたところ、93.0%と9割強が「不安を感じることがある」と回答した。自身を不安にさせているものを複数回答形式で聞いたところ、「老後の生活」が最も多く65.5%、次いで「収入」59.7%、「生活費や家計のやりくり」54.5%、「日本の財政問題」50.8%、「預貯金など個人資産」48.8%が続いた。

日本人が失いつつある「日本人の美徳」を複数回答形式で聞いた設問では、「礼儀正しい」61.7%が最も多く、次いで「心配りや気配りを大事にする」57.0%、「忍耐強さ」50.0%、「謙虚である」「人に優しく親切である」がともに46.5%、「人と協力し支え合うことを大事にする」45.7%が続いた。
年代別に見ると、「勤勉で学びや働くことを大事にする」では、上の年代ほど高くなり、10代33.0%、20代39.0%、30代40.5%、40代、50代がそれぞれ50.0%となっており10代と40代、50代では17.0ポイントの差があった。

美徳以外で今の日本人に必要なものを複数回答形式で聞いたところ、「行動力」49.1%が最も多く、「柔軟な発想力」47.9%、「自己責任意識」47.7%、「危機管理能力」47.1%が続いた。年代別に見ると、「自己主張」では下の年代ほど高く10代46.0%、20代40.5%、30代28.5%、40代26.5%、50代19.0%となっており、10代と50代では27.0ポイント差があった。逆に「自己責任意識」では、上の年代ほど高くなり、10代41.5%、20代43.5%、30代46.0%、40代49.5%、50代58.0%となっており、10代と50代では16.5ポイント差があった。

ほかにも、「日本の将来は今より良くなっていると思うか」、「日本が安定的に成長・発展するためにはなにが必要か」、「働きがいや生きがい」などについての設問がある。

「理想のリーダー像は？」の設問では、アニメや漫画のキャラクターでは、「矢島金太郎」「麦わらのルフィ」が、著名人では池上彰さんがトップ、爆笑問題さん、マツコ・デラックスさんら上位に上がった。

■調査結果詳細はこちら

◎連合（日本労働組合総連合会）