自分の歯を80歳になっても20本以上保持する8020(ハチマルニイマル)運動などに取り組んできた東京都は、2000年から10年間実施した「西暦2010年の歯科保健目標」が一区切りしたことから、新たな歯科保健目標「いい歯東京」を設定すると発表した。歯と口腔の満足度の向上と8020運動の推進を目標として、歯の喪失の抑制や歯周病予防、口腔ケアの普及に取り組む。
これまでの歯科保健目標は目標期間を10年間としていたが、少子高齢化や社会情勢の変化に対応すべく、新プロジェクト「いい歯東京」の実施期間は2011(平成23)年度〜2015(平成27)年度の5年間とする。
10年間におよぶ「西暦2010年の歯科保健目標」の達成度調査の結果によると、75〜84歳で20本以上、自分の歯を保持している人は、目標値30%以上を大きく上回る50.7%だった。8020運動の達成者(80歳)は39.8%と4割近くに上り、かかりつけ歯科医による専門的口腔ケアを受ける習慣の定着が進んだことなどを成果の理由にあげた。
新たに実施する「いい歯東京」では、8020運動の達成者(80歳)を都民割合で50%以上とすることを目標に定め、調査結果で課題とされた歯周病の予防や歯の喪失の抑制に向けて、かかりつけ歯科医による支援や区市町村による健康づくりを推進するとしている。
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